院長のコラム

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第235回 文化の交差点モロッコ その6:喧騒のマラケシュ

最終目的地のマラケシュへ到着。
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19世紀後半に建てられたバヒア宮殿。
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モロッコ建築の粋を集めた美しい装飾で知られている。
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イスラム様式の豪華な装飾。
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幾何学的芸術のモスク。
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イスラム教の神殿には何もない。メッカの方向に向けた空洞があるだけ。でもここで指導者がコーランを読むと、空洞で反響されて、後方へ音が拡がる。非常に画期的な拡声器になっている。
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マラケシュの中心、ジャマ・エル・フナ広場。夕暮れ時が美しい。
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夕暮れ時になると、観光客や地元の民が大勢が集まってくる。
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広場には多くの屋台が店を開き大盛況。中でもその場で作ってくれるフルーツジュースが絶品。
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まさしく、喧騒の街だった。色んな文化が入り混じるモロッコ。うざい国とも言われているが、非常に親切でお節介な人々が印象的で、道で迷った院長に、皆が親切に道を教えてくれたり、そのお節介さに温かみを感じた。

第234回 文化の交差点モロッコ その5:カスバ街道を行く

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アトラス山脈南部から続く歴史的な街道で、街道沿いには「カスバ」と呼ばれる城塞や要塞化された集落が点在する。
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切り立った岩壁が続く絶景が広がるトドラ渓谷。
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湧水の清流が流れ、地元の方々の憩いの場所でもある。
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ここではロバも重要な労働力。
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この地の有名ホテルだったそうだが、落石で潰れてしまった。
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ロッククライミングで有名な場所だそうで、実際登っていた。
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土漠の風景に、果実のカラフルさが映える。
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世界遺産の「アイト・ベン・ハッドゥ」。
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日干しレンガで作られた要塞都市。
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今でも数家族が実際に暮らしている。
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「グラディエーター」や「スターウォーズ」のロケ地としても有名だ。
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アトラス山脈の高地を走り抜け、マラケシュを目指す。

第233回 文化の交差点モロッコ その4:サハラ砂漠へ

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殺伐とした山岳部を抜けて、今回のメインの目的地、サハラ砂漠を目指す。
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院長もヒジャブと呼ばれるストールで砂漠仕様に。
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ここからはラクダに乗り換えて、本日の宿(テントロッジ)まで、約1時間砂漠を進む。
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乗り心地はいいとは言えないが、砂漠の中をゆっくり進んでいく。
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"ケツの皮がむける"などと言われるが、院長は生まれて初めて、尻の皮がむけた。
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波に乗るように、うねりながら砂漠の中を走っていく4WD。
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何とも楽しそうだ。
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ラクダに乗った院長。
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ここが今回泊まった、砂漠のど真ん中にあるテントロッジ。
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テントにはシャワーや水洗トイレがあり、なんとエアコン完備で快適だった。太陽光発電を利用しているようだ。
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月の砂漠ではなくて、日の出前の砂漠。
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フンコロガシは本当に糞を転がしていた。後ろ足で後ろ向きに転がしていく。
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ここからは早朝、日の出時の砂漠の光景を。
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風紋がさまざまな模様を作り出していく。
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日の出時は風紋がコントラストになって美しい。
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うねりと風紋の芸術だ。
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メルズーカの街へ戻ってきたら、駐車場で陽気なおじさんがにわか商店を開いていた。

第232回 文化の交差点モロッコ その3:迷宮都市フェズ

シャウエンから車で4時間、迷宮都市フェズへ向かう。
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昔、都のあった街なのだが、旧市街が細く入り組んだ道で巡らされ、本当に迷宮なのだ。
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道が細く、左右に建物があって、目印になるものが見えづらく、どこを歩いているのかわからなくなる。ガイドさん無しでは散策できない。
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ここでもあちこちで猫を見かける。
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猫達の姿が、どことなくのんびりとした雰囲気を作り出している。
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テレビでもよく取り上げられる、皮の加工工場。皮をここでなめし、染色する。
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鳩の糞に含まれるアンモニアを利用して、皮を柔らかくするらしく、とんでもなく臭い。なので、見学前にこのミントの葉が配られる。これを鼻の中に詰めて見学するのだ。
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モロッコでは主にリヤドと呼ばれる宿に泊まった。リヤドは、昔の大金持ちの家を利用した、いわゆる高級民宿。必ず吹き抜けの中庭があり、その真ん中に噴水があるのだそうだ。暗い路地にある扉を開けたら、こんな豪華な世界が拡がる。
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モロッコで定番の朝食、パンや薄く硬めのパンケーキにバターと各種ジャム。これが結構美味しかった。


第231回 文化の交差点モロッコ その2:ネコの街

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モロッコは猫天国。あちこちで猫を見かける。なぜか、犬は少ない。
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モロッコは猫好きには堪らない国かもしれない。
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シャウエンに限らず、至る所で猫がいて、街と共存しいる。
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ホテルの前でライオンと並んで。
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飼い猫も野良猫も入り混じって、街全体で飼われている感じがする。
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特に早朝はネコ達の世界が拡がっていて面白い。

第229回 文化の交差点モロッコ その1:青い街シャウエン

以前から行ってみたいと思っていたモロッコ。またまた、アフリカ大陸へ遠征した。元々はベルベル人の居住地であり、そこにユダヤ人の文化が混じり合い、その後にローマ帝国の支配、アラブ人によるイスラム化、スペイン、フランスの支配からの独立といった歴史をたどり、アフリカとヨーロッパ文化、イスラム教が融合した、独特の文化を持った国だ。
今回はアブダビ経由でモロッコへ向かった。関空からアブダビまでが10時間、アブダビからモロッコのカサブランカまで8時間の長い行程だった。
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カサブランカの空港から車で7時間かけて、青い街シャウエンへ向かう。
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街全体の壁が青く塗られている。
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諸説あるようだが、昔、この地に移り住んだユダヤ人が、家を青く塗る習慣を持ち込んだと言われる。青はユダヤ教で神聖な色なのだそうだ。
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今も所々で壁を青く塗る作業が行われていた。
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この青い不思議な世界が、SNSで映えスポットとして一躍有名になってしまった。
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街は商店やレストラン、ホテルといった観光地ではあるが、一般の居住地でもあり、地元の人々の姿がまた絵になる。
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フランスの植民地支配の影響か、食べ物にはフランスの影響が色濃く残っている。パンはバゲット。
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おとぎの国の様な光景。
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野菜を売りにきた山の民たち。民族衣装が特徴的で、どこかペルーのアンデスの民と似ている感じがした。
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一番の映えスポット。
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カラフルな石鹸屋さん。
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スペインモスクと呼ばれる、小高い丘に登って、夕日のシャウエンの街を見下ろす。
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街の光がポツポツとつきだして、青い街の色が変わっていく。
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夜景を堪能して、街へ戻ると、
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広場に人が集まり、夜遅くまでお祭り騒ぎ。


第228回 北海道の大自然を撮ってみたい その20:釧路 2025

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アイスバブル。湖底から発生したメタンガスが凍って出来た現象。
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今回、新しいエゾフクロウの祠へ案内してもらった。枝が邪魔で中々わかりにくいのだが、祠からちょっと顔を出している。
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人の気配を感じてか、奥へ引っ込んでしまった。
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静かにじーっと待っていると、
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ひょっこりはんの様にこそっと顔を出してきた。
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自分にとっては、初めてのポーズで、愛らしかった。
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いつも通っている祠をのぞいてみると、空っぽ。諦めかけていたら、地元のカメラマンが来て何やら狙っている。
どうやら祠から出て、木の枝に止まっているらしい。教えてもらって望遠してみると、なんと二羽をゲット。
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院長にとっては初めての、ペアのエゾフクロウ。写真では見たことはあったが、実際には中々見ることが出来ない。
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いつもの祠には、いつものように居てくれた。前日は空だったそうだ。
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この祠はすでに観光名所になってしまっているのだが、観察位置から祠までの距離がちょうどよく離れていて、枝も少なく、祠も大きいので、よく見える。ただこの祠は崩壊の危機で、地元の方が補強工事をしている。
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森の守り神と言われるだけの貫禄がある。
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じーっとしているのだが、時々面白い動きをする。


第227回 北海道の大自然を撮ってみたい その19:釧路 2025

「ドクトル・イトウの地球の果てまで」はもう15年目に入った。
院長にとって、年中行事となってしまった冬の鶴居村、今年もやって来た。
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早朝にタンチョウの寝ぐらを巡る。タンチョウは餌の少ない冬場、日中は給餌場に集まり、夕刻になると、それぞれの寝ぐらに戻っていく。凍らない川が、彼らの寝ぐらになる。
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この日の釧路はマイナス15度、早朝の音羽橋はマイナス20度ぐらいかもしれない。天気が良く、いい感じに「ケアラシ」が見られた。
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この「ケアラシ」の中のタンチョウを撮るために、世界中から写真好きが集まってくる。日の出前から場所取りをして、日の出を待つのだが、橋の上なのでとにかく寒い。また、川の整備をしたため、タンチョウの寝床が橋から年々遠くなっていっている。
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しかも「ケアラシ」は気温や天候等の条件が揃わないと、なかなか見ることができない。
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キタキツネを見つけた。冬のキタキツネは毛がフサフサしていて愛らしい。
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雪原へ戻っていくキタキツネを追いかけていくと、
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そこには、なんと二羽のタンチョウが。
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もちろん、キタキツネはタンチョウを襲うこともあるようだが、
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この日は、お互い警戒することもなく、通り過ぎていった。
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エゾジカ、それも立派な角を持った、三頭のオスに遭遇。
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エゾジカのオスは単独で行動するが多いので、これもまた珍しい。
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給餌場(伊藤タンチョウサンクチュアリ)に戻って、ゆっくりタンチョウを観察。
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この風景とタンチョウの鳴き声を聞くと、鶴居村に来たんだなあと再認識する。
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頭を毛に埋めて、団子になったタンチョウ。
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夕暮れ少し前から、タンチョウは給餌場から自分たちの寝床へ帰っていく、その飛んで行く姿を求めて、菊池牧場へ移動する。
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地元の人によると、この日は飛行ルートを変えたらしく、あまり多く見ることはできなかった。
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夕陽に羽を染めたタンチョウ。

第226回 久しぶりのマサイマラ その6:(ケニア)

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ビッグファイブの中で、なかなか遭遇できないのが、黒サイとレパード(ヒョウ)。
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その貴重なレパードに、この至近距離で見れるのが、ここエンティムキャンプの醍醐味。
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これが本物のヒョウ柄。
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鋭い目をしている。虎やチーターとは違った柄なのがわかる。虎は縦シマ、チーターは黒丸。
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集結してくるサファリカーの真横を悠然と通り過ぎて行く。
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こちらはチーター。
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シャープな体型と小さな頭がかっこいい。
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猫のように戯れ遊んでいる。
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レパードとはまた違った格好良さがある。
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涙のように縦に走る黒線が、チーターのしるし。
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お次は雄ライオン。
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水場で悠然とくつろいでいる。
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恐らく2mぐらいの至近距離に接近し、流石にビビった。
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茂みに隠れていたインパラ。
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立派な角が特徴だ。
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嫌われモノのハイエナ。
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愛嬌のあるイボイノシシ。
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巣があるのか、ロッジの軒にマングース。
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正式にはシママングース。
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珍しい光景に出会った。木登りライオン。
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木の上で、だらしなくくつろいでいる。
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ライオンも木の上では安全で安心なのか。
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カラフルなムクドリの一種。
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アフリカヒヨドリ。
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カバの親子。
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なんとも微笑ましい光景。d
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お母さんについて行く。
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のんびりあくびのカバなのだが。
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マサイマラでは危険で凶暴な動物。
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また近い将来に訪れたい。


第225回 久しぶりのマサイマラ その5:もう一度川渡り(ケニア)

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もう一度ヌーの川渡りを見てみたいとドライバーのジョセフに無理な注文をして、早朝に出発。
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ヌーが集まってきている。
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その光景はものすごい迫力があり。
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土煙が演出する。
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なんと、本当に、川渡りが始まった。
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初日とは異なり、マラ川は深さがあるため、川を渡る姿に迫力がある。
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群は隊形を変えることなく、整然と川を渡っていく。
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川の中には、獲物を狙うワニが隠れている。
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川を渡り終えた後の、崖を駆け上るのもこれまた大変。
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獲物を狙うワニ。
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渡り終えたら、また整列。


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