院長のコラム | 2012年1月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第32回 初日の出(イースター島):トンガリキのモアイ

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 新年明けましておめでとうございます。
昨年は色々辛い出来事の多かった1年ですが、今年は明るい年になって欲しいと切に願います。

 さて、新年第1弾は南太平洋の孤島、イースター島の初日の出でスタートしたい。
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 イースター島はチリ領だが、首都のサンチャゴから飛行機で6時間近くかかるとにかく遠い島だ。オランダ人がイースター(復活祭)の日に発見したので、この名前が付いたそうだ。
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 今回の写真は2009年元旦に撮った初日の出だ。
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 この島で日の出のモアイを撮影できる場所はこのトンガリキが一番なのだそうだ。
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 トンガリキのモアイは島内最大で15体のモアイがならんでいる。
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 実は、この島には侵略、災害、部族間の抗争などさまざまな悲しい歴史があり、その結果、ほとんどのモアイ像が倒されてしまった。
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 今でも島内のほとんどのモアイは無惨に倒れている。
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 その倒れたモアイ像の復元に日本の民間企業が大きく貢献した。香川県のタダノというクレーンの会社だ。断崖絶壁のこの島に港はなく、想像以上に大変な作業であったと思う。
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 今では、この15体のモアイは島内観光の一番の見所になっている。イースター島についてはまたの機会に詳しく紹介したい。
 今年も何卒よろしくおつきあい下さい。

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第33回 氷点下30度の世界(ポーランド):スロバキアとの国境

 ポーランドというと寒い国というイメージがあるかも知れない。確かに冬は氷点下が珍しくない。でも今の大阪の冬と比べると、何故かワルシャワにいたときの方が寒さをあまり感じなかった。まず、寒い国は何処に行っても暖かい。家の中では結構薄着で過ごせる。また、寒さの質が少し違う。湿度が低いので体感温度はその数字ほど寒くはない。
 ちなみに、風のあまり吹かないワルシャワでは、0度はあまり寒く感じない。マイナス6度ぐらいで寒いと感じ出す。日本の寒さとは少し違う。でもマイナス15度を下回りだすと、これは凄い寒さとなる。鼻毛が凍る寒さだ。鼻から息を吸うと、パリパリと鼻毛が凍りつくのがわかる。
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 ポーランドは平らな国で、内陸部には山がない。しかし、南の端のチャコやスロバキアの国境に山々がある。中でもスロバキアとの国境にあるタトラ山脈は美しく、ポーランドでスキーが出来る数少ない観光地のザコパネがある。そこから南に少し行くとスロバキアとの国境の街がある。
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 この街にはニェジィツァ城(Niedzica Zamek)という古びたお城がある。湖に面した静かな城だ。
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 この日は氷点下30度、ダイアモンドダストが舞うような世界だ。確かに寒い、もちろん寒い。でも日本のような北風が吹かず、しーんとした静寂の世界。凛とした寒さに極限の美しさを感じる。
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 何気ない川縁の風景だが、晴れた日には凍った木々が本当に綺麗だ。
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 何の変哲もない風景だが、静かで、絵のような風景だ。
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 これが国境、このゲートを超えるとスロバキア、歩いて通過することが出来るが、もちろんパスポートが必要。ゲートの向こうには酒屋が何軒も並んでいる。
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 スロバキアの方が物価が安く、酒が安いので、ポーランドの人はパスポートを持って買い物に行く。買う酒はもちろんウオッカ。ヨーロッパでは結構こんな感覚がある。以前にベルギーを車で旅行していたとき、途中でガソリンが安いからと隣国ルクセンブルグにわざわざ給油をしに行った思い出がある。

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