大阪 城東区の内科、循環器内科クリニック。循環器疾患、生活習慣病の管理、花粉症などアレルギー疾患、禁煙外来対応。
“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録
今回は自身初の流氷とワシの撮影に知床の羅臼へ。
初日は夕刻に到着し、そのまま、シマフクロウの撮影で有名な"鷲の宿"へ直行。
2000年の夏(第192回)に訪れから、2度目の訪問だ。
横に15mぐらいはある撮影小屋の窓の前には、すでに望遠一眼をセットした三脚でぎっしり満員状態だ。夜7時より、長い長い待ち時間が始まった。シマフクロウの出現を待って、皆同じ景色を眺めながら、ひたすら待つ。恐らく夜12時頃までは、20人以上はいたと思われるカメラマン達は徐々に減っていき、午前4時過ぎには、老夫婦と院長の3人になってしまった。ちなみに前回の訪問時も、最後の最後、午前5時過ぎにシマフクロウがやって来た。今回も開き直ってねばってみた。
すると、午前5時過ぎに、本当にシマフクロウがやって来た。
中々、いい角度に向いてくれない。
少しこっちを向いてくれた。
今回は方向が悪い。
背を向けてエサを食べ出した。
最後のひと飲み。
そして、とっとと飛び立っていってしまった。でも院長は遭遇率100%。
以前より、一度は見てみたいと思っていた、流氷。この時期に知床に来れば見れるものと思っていたが、流氷の状況は日によって異なり、岸に寄ってくる日もあれば、遠ざかる日もあるらしい。
今回は羅臼の港から、船で流氷の中を進み、エサを求めてやって来るワシを撮影するというツアー。
運良く、見渡す限り、流氷が広がっている。
流氷とワシを求めて、世界中から写真好きがここに集まってくるらしい。
極寒の中、皆、デッキに出て夢中で撮影する。
何とも不思議な光景で、ワシたちが群れをなしてやって来る。
ここには2種類のワシが集まってくる。
ひとつが、このオジロワシ。
色は茶色ですごく精悍な顔立ち。
羽を広げると、またカッコイイ。
目つきが鋭い。
飛んでる姿も雄大でカッコイイ。
するどいくちばし。
もう一つが、オオワシ。
色は黒白で、オレンジのくちばしが、オジロワシよりも大きいのが特徴だ。
こちらも、青い空と白い雲、流氷とのコントラストが美しい。
羽を広げた姿には迫力がある。
ワシどおしの小競り合いも面白い。
オジロワシとオオワシのツーショット。
この2種類のワシどおしが仲が悪いというわけでは無く、混ざり合っている。
大きく翼を広げた姿は雄大だ。
着陸してくる姿は、怪獣ラドンのように見える。
と言うよりも、怪獣ラドンのモデルはオジロワシではないかと考えてしまう。
魔法使いのおばあさんのようにも見える。
あちこちで色んな姿を見せてくれる。
みんな、色んな方向にレンズを向けて撮影している。
船からエサの魚を撒くのを知っていて、ワシたちは集まってくるのだが、野生のワシには違いない。
これだけのワシが群れて集まる場所は、世界でも珍しいらしく、世界中からカメラマンが集まってくるのだそうだ。
院長の今回のベストショットかな。。
今回、知床半島から根室周辺の撮影を計画していて、「野付半島」という名前を初めて知った。自然が作り出した何とも珍しい砂嘴(さし)と言われる地形で、砂州の様なものだろうか。全長は約26kmもあり、日本最大とのこと。
この半島で囲まれた部分が、冬は凍り、何とも荒涼とした景色を作り出す。
「この世の果て」なんて表現が使われたりする。
自然の宝庫でも有り、オオワシやオジロワシ、野生のエゾジカやキタキツネが出没する。
春、夏には様々な野鳥や、高山植物を平地で見ることができるらしい。
目の前で見るエゾジカは、がっしりと大きく迫力がある。
角を突き合わして、喧嘩をはじめた。
これが「この世の果て」と言われる、トドワラ(立ち枯れしたトドマツの林)の景色だ。
南に2時間ほど南下して、根室半島の付け根にある風蓮湖へ。
ちょうど夕暮れ時に到着し、遊歩道を歩いてみた。湖はうねりながら凍っている。
夕日が真上に伸びている。
調べてみると、「太陽柱(サンピラー)」という寒冷地で見られる珍しい現象らしい。
根室半島の付け根にある風連湖は、羅臼の流氷船のワシと共に、ワシ撮影では有名な場所だ。
湖の真ん中にオオワシとオジロワシがまるでカラスの群れの様に集まってくる。それを撮影しようと、カメラの三脚がずらりと並ぶ。
元々は漁師さんが、採れた魚の残りを「捨てる」のを目当てにワシが集まりだし、それが冬の風物詩になったようだ。
茶色い方がオジロワシ。
餌に群がる姿は、オオワシもオジロワシも関係なく、まさに取り合い。
色が黒白でくちばしがオレンジなのがオオワシ。
日本最大の猛禽類は羽を広げると大迫力、
飛んでる姿は、なんともカッコいい。
乱舞という感じだ。
他の地域では、一羽見つけても大興奮なのに、これではありがたみが無くなってしまう。
湖のほとりの林を見てみると。
まさにワシのなる木だ。
近年、大ブレイクしている「シマエナガ」。ワシの撮影に来た風連湖で、ひょんなことからシマエナガの撮影をすることができた。
このシマエナガ、北海道じゅうに生息していて、遭遇することはそう珍しいことでは無いそうなのだが、撮影するとなると、かなりの高難度。
とにかくじっとしていない。来たかと思うと、すぐに飛んで行ってしまう。
シジュウカラとシマエナガのツーショット。
羽を広げるとこんな感じ。
スズメかな?
ハシブトカラ。シマエナガを待っているといろんな鳥を見ることができる。
シマエナガが必ずやってくるという場所で、三脚を立ててじっと待つ。するとシマエナガの群れが突然やってくる。
本当にじっとしてくれない。枝から枝へ、あちこちとび回って、数分でさっと消えてしまう。
数十分まっていると、またやってくる。この繰り返しで、撮影はドタバタ。
ペアでパチリ。
シマエナガのこの愛らしい姿は冬だけのようで、冬毛がそうさせているそうだ。夏は普通になってしまうらしい。。
羽を広げた姿も、なんか独特。
なかなかこっちを向いてくれない。
シマエナガを待っている間に、アカゲラ(キツツキ)をゲット。
やっぱり、小さい目がなんとも愛らしい。
これが今回のベストショットかな。