院長のコラム

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第192回 北海道の大自然を撮ってみたい その5:天然記念物「シマフクロウ」を撮る

ウトロから半島の反対側にある羅臼へ移動。
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まず驚いたのは、この光景。前に見える島は北方領土の国後島だ。
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あまりの近さに正直驚いた。あれがロシア領なのかと。お恥ずかしい話だが、今になって、北方領土問題を目の当たりにした。
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今回、羅臼に来た目的は天然記念物のシマフクロウを撮影するためだ。その拠点になるのがここ「民宿 鷲の宿」。夜になるとこの宿の前にある小川にシマフクロウがやって来るというのだ。
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ここが観察用の小屋。ここから夜通し、シマフクロウが来るのを待ち構える。中にはトイレもあって、飲み物も自由に飲めるようになっている。
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この清流に、シマフクロウが自然の餌場と思ってやって来る、人工の餌場が設置されてある。
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その横には照明設備が有り、夜はシマフクロウがエサを採りやすい明るさで照らされる。右の板で蓋をしてあるのが、餌場だ。
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こんな感じになっている。
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夜になると、このように照らされる。照明の周波数にシャッタースピードを合わせると、ストロボなしで撮影できる。
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シマフクロウはつがいで行動するらしく。通常は毎日2回は現れていたようだが、ちょうど直前にメスが死んだらしく、オスが新しいパートナーを探していた時期で、あまり姿を現さないようになっていたそうだ。夕食後午後8時頃から延々何も来ない時間が続く。深夜2時頃を過ぎると、一人また一人と諦めて部屋に帰って行く。自分はウトウトしながらも何とかねばった。
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午前5時過ぎ、急にざわついた。シマフクロウが来た!
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エサを狙っているようだ。
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こっちを見た。
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エサを採りに行った。
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餌場を出たり入ったりを繰り返している。
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夢中でシャッターを切った。
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癒し系のエゾフクロウと違い、鷲のような精悍な顔つきだ。
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羽を広げた姿もカッコイイ。
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魚を足でつかんで出てきた。
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飛び立つ姿も美しい。
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たった10分ほどのショータイムだったが、
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最後までねばった者だけが味わえた興奮だった。


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