院長のコラム | 2013年3月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第69回 クスコとマチュピチュ5(ペルー):晴れのマチュピチュ1

ペルー観光の大きな目玉は何と言ってもマチュピチュであろう。これを見るためにペルーまで行くと言っても過言ではない。そういった意味で、マチュピチュの観光は是非、現地(アグアス・カリエンタス)で1泊はして欲しい。クスコから日帰りのツアーもあるのだが、それでは混雑しているマチュピチュを見て終わってしまう。特に雨期ではマチュピチュを見れずに終わるという最悪のことも起こりうる。
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アグアス・カリエンタスで1泊すると、到着当日と翌朝の2回マチュピチュを訪れる機会がある。特に翌朝はクスコからの最初の列車が到着するまでの、マチュピチュが空いている時間帯に、朝靄がたちこめる景色をゆっくりと見学することができる。
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前日に一通り見て回っているので、遺跡内の様子もだいたいわかっていて、なおさら効率的に要所を見ることができるからだ。
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もう一つ、マチュピチュにはふたつの顔がある。晴れのマチュピチュと雨のマチュピチュだ。当然、晴れた日にマチュピチュの全景を見ることは必須事項なのだが、この写真のような雨のマチュピチュも幻想的で非常にすばらしい。山の天気なので、一日中雨と言うことは珍しい、午前中が雨でも午後から晴れてくることが多い。ガスで何も見えない世界から、徐々に全貌を現してくる様子は、「天空の城ラピュタ」そのものだ。雨期にはこのふたつのマチュピチュが見られるチャンスがある。
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まずは、晴れのマチュピチュから紹介する。一番高所にある「見張り台」からは全体像か見渡せる。
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雨期のマチュピチュは緑が鮮やかでより美しい。
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遺跡内で保護されているリャマが、アンデスの雰囲気を盛り上げてくれる。
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この角度から見ると、遺跡の後ろの山々が「インディアンの横顔」に見えるのがわかるだろうか?真ん中の山が鼻で、左の山が口元。偶然にしてはよくできている。
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徐々に下りていく。その高さ高さで遺跡の見え方が変わってくる。
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リャマ君をアップで一枚。目元を見ると「ラクダ科」の動物であることがよくわかる。何とも癒し系の動物だ、
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リャマと一緒に遺跡を見ると。何か雰囲気が変わってくる。
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遺跡のあちこちに居るのだが、景色と妙にマッチしている、
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「天空の城ラピュタ」の様に廃墟に緑が茂り、穏やかな空間になっているのがわかるだろうか。
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さらに下りていく。遺跡のダイナミックさが伝わるだろうか。次の写真とは同じ角度から撮ったモノだが、違う時期(4月と9月)に撮ったもので、光の当たり具合と緑の濃さが異なる事で少し違った感じに見える。これは9月末で乾期から雨期へ移り変わる時期。
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これは4月で雨期の終わりの時期。
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太陽の門が見える高さで。これは9月末のもの。
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遺跡の高さまで下りてきた。
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次回は遺跡内部の様子を紹介する。

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第70回 クスコとマチュピチュ6(ペルー):晴れのマチュピチュ2

では、マチュピチュ遺跡内部の様子を紹介していく。
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マチュピチュのアンデネス(段々畑)は近づいてみるとこんな感じで、これがいわゆる「農耕区域」
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アンデネス自体は、観光客の通路になっている。
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この辺が、人々が生活していた「居住区域」。
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アグアス・カリエンタスで一泊して、翌朝、朝一番に遺跡に向かうと、この様な朝霧がたちこめる静寂の中の遺跡を見ることが出来る。
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朝一番は多くの観光客が、この正面の山、ワイナピチュへの登山に向かうので、遺跡の中は人がまばらだ。
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リャマ達ものんびりと過ごしている。
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アンデネスは人の背丈ほどの高さがある。
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遺跡の中はインカの石組みで出来ている。
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遺跡内をリャマは縦横無尽に散歩している。結構大きいので突然現れるとびっくりする。
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外の風景と対比させると、何でこんな山の中に、人工的な都市を造ったのだろうかと考えてしまう。
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下から遺跡を見上げるとこんな感じ。
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こうやってみてみると、ここが奥深い山の中であることがわかる。
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これは山小屋ではなく、都市の家なのだから。

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第71回 クスコとマチュピチュ7(ペルー):雨のマチュピチュ

自分はマチュピチュを2度訪れたが、雨期の始まりと終わりの時期であったので、2度共に初日は雨、2日目が晴れというパターンだった。
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雨の日のマチュピチュは、ガスの中に全てが隠れて何も見えない。山の上から雲を見下ろしている様な感じだ。
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雨がっぱを着て、ガスで覆われた遺跡の中を登っていく。折角やってきたのに、あいにくの天気で皆テンションが低い。
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上から、リャマたちと遺跡を見下ろすとこんな感じ。ガスで何も見えない。日帰りツアーだとこのままで帰らなくてはならない。1泊ツアーだと、ガスが晴れるのをのんびり待つことができる。
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雨がやみ、しばらくすると、ガスの中にうっすらと遺跡の姿が見えてきた。
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ガスが風にのって流れていく。
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ガスの動きで、見えたり隠れたりを繰り返す。
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何とも幻想的な風景だ。
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「晴れのマチュピチュ」は「静」の景色だが、「雨のマチュピチュ」はダイナミックに刻一刻と風景が変わっていく。動きのある景色だ。
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同じ風景を2度と撮ることはできない。
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遺跡の上に腰を下ろし、のんびりとこのパノラマショーを楽しむ。何とも贅沢な時間だ。本当に来て良かったと感じる。
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一度目に来た時は、この「雨のマチュピチュ」を上手く写真に納めることができなかった。
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写真の知識に乏しい自分は、すべてオートフォーカスで撮っていたのだ。ピントが前の水滴やガスに合ってしまうので、肝心の遺跡が皆ピンぼけになってしまっていた。
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今回はリベンジの時、マニュアルフォーカスにして、何とか写真に納めることができた。
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雲の中から徐々に姿を現してくる姿は、「天空の城ラピュタ」そのものだ。
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次回からは、「ペルーのスイス」とも呼ばれる高原の街ワラスから、6000mクラスの山々が連なる、世界自然遺産の「ワスカラン国立公園」と文化遺産「チャビン・デ・ワンタル遺跡」を紹介する

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