院長のコラム | 2016年1月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第146回 「天空の城」竹田城跡(日本):日本のマチュピチュ その1

このブログを始めて6年目に入ったが、今回はじめて日本の景色を取り上げたいと思う。
最近、テレビCMなどで取り上げられ、「天空の城」、「日本のマチュピチュ」として注目されている「竹田城跡」。ペルーで4年間を過ごした自分としては、いったいどんなもん?と、実際に行ってみた。
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雲海に浮かぶ「天空の城」を見るには、その対岸にある「立雲峡」の展望台から見るのが一番いいらしい。
「雲海」はいつでも見られるというものではない、本来は9月から12月の気候条件がそろった時にのみ見ることができるそうだ。今回訪れたのは3月下旬、はたして見られるかどうか。。。
「立雲峡」の駐車場がまだ工事中であったため、麓から目的の「第一展望台」まで、1時間の山道を登る事になった。早朝のまだ薄暗い山道を息を切らせて登っていく。
途中にあった、愛宕神社の鳥居。
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疲れもピークに達した頃、前を行く人達から歓声が上がった。「雲海」だ!。第一展望台に着くと、眼前は「雲海」で埋め尽くされていた。
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この時期にこれだけの雲海が見れるのは、結構ラッキーらしい。
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「展望台」といっても何があるわけではなく、ただの「平坦な場所」だ。この時期の山の上は結構寒く、皆、防寒具を来ていてもぶるぶる震えながら、雲海が晴れていくのを待っている。熱い飲み物を持ってくれば良かったと後悔した。
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後から登ってくる人達も皆一様に歓声を上げる。でも、見えるのは「雲海」だけ。
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「雲海」が適度に晴れてきて、始めて天空の城が拝めるのだ。
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ちょうど自分の隣に、三脚にプロ仕様のカメラを構えるおじさんが居た。聞けば、ここの常連とのことで、「今日はチャンスがあるから粘ってみたら」と言ってくれた。
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少しずつ雲海が下がって来ては、また上がっていく。待てども待てども、雲海が晴れてくる気配がない。
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この状況で1時間半程度が過ぎた。大半の人達は、天空の城を見ることなく諦めて下山していった。
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最悪の場合、このまま雲海がスーッと消えてしまって、"終わり"らしいのだが、あと30分だけ粘ってみることにした。
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雲海が下がりだしては上がりを何度も繰り返すうちに、雲海の切れ目が深くなって来た。
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その瞬間に周囲からオーッ!という歓声が上がった。竹田城だ!雲海に浮かぶ竹田城、まさに天空の城だ。
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興奮してシャッターを切りまくったが、幻想的なショーはしばらくして終わり、
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気がつけば、雲海はどんどん低くなっていき、スーッと消えてしまった。
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晴れてしまうと、現実的な景色が現れた。夢から目が覚めた感じだ。
次回は望遠での「天空の城」を。

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第147回 「天空の城」竹田城跡(日本):日本のマチュピチュ その2

雲海の中に浮かぶ竹田城跡。その一部始終を望遠写真で紹介する。
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最初は雲海に埋もれてしまっていて、何も見えない。
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雲海は波のように上がったり下がったりしながら流れていく。
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そのまま、すーっと全て無くなってしまうこともあるそうだ。
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雲海が薄くなった先に、竹田城跡が見えた!!
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まさしく「天空の城」だ。
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しばらく、見えたり隠れたりを繰り返しながら、雲海は徐々に下がって行く。
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このわずかな時間がショータイムだ。
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しだいに城跡がくっきりと見えるようになってくると、
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雲海は徐々に下がって行き、
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あっというまに、すーっと消えていく。
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そこには、現実の世界の竹田城跡がくっきりと現れた。
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麓の街までくっきりと見える。
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望遠でもっと近づいてみる。雲海の中から城跡が少し姿を現しだした。最も興奮した瞬間だ。
600万画素の一眼レフ+安物望遠レンズでの撮影なので、写真の荒さはお許しいただきたい。
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雲の切れ目から城跡が現れた。
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この光景は確かに「雨のマチュピチュ」に似ている。「晴れのマチュピチュ」も当然すばらしいのだが、「雨のマチュピチュ」は「天空の城ラピュタ」を彷彿する、何とも幻想的な世界で、時間的に粘らないと見れないところもそっくりだ。
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よく見ると城跡に多くの人がいるのがわかる。こちらの雲海がなかなか晴れていかない事にしびれを切らした多くの人達が、一旦下山して、城跡側に回っているとのことだ。もちろん城跡の上からは天空の城は見えない。
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雲海に城跡が浮かんでいるように見える。
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徐々に雲海は下がっていき、
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しだいに城跡はくっきりとしてくる。
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晴れてしまうと、夢から覚めたようで、何か虚しさが残った。
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さあ、急いで下山して、宿で朝食だ。

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