院長のコラム | 2015年8月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第137回 アジアの至宝「アンコール・ワット」1(カンボジア): 朝焼けのアンコール・ワット

このブログを始めて丸5年を迎えようとしているが、初めてアジアの絶景を取り上げたいと思う。かねてから是非行ってみたかった、アジアの至宝といわれる、世界遺産" アンコール・ワット"を訪ねた。
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今回の行程は、関空からベトナムのハノイ経由で、カンボジアのシェムリアップへベトナム航空で入った。
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トランジットで利用した、ハノイ空港。院長はベトナム初体験。ちなみにこの空港は日本のODAで整備されたものだ。
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さすがにここはベトナム。空港内で生春巻きや"フォー"が食べられた。
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空港の土産物屋で、ちょいとふざけて、ベトナム軍。
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そんなこんなで、カンボジアのシェムリアップに到着。今回のホテルにたどり着いた。
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早々、翌早朝からアンコール・ワットの朝日を見学に出発。アンコール・ワットはジャングルの中、壕に囲まれている。
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正面がアンコール・ワット寺院。まだ薄暗い中を寺院へ向かっていく。
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ちなみに、カンボジアの紙幣にもアンコール・ワットが印刷されている。
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池の手前から、朝焼けのアンコールワットを望む。
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何とも幻想的だ。
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空の色が徐々に変わって行く。
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こんな具合で、たくさんの観光客がカメラを構えている。ちなみにここを訪れる観光客の国別では、ベトナム、韓国、中国が多く、日本は第4位らしい。最近は中国人が激増している。今回も周囲は中国人だらけだった。
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池に空と寺院が映って、影絵のような景色となる。
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刻一刻と空の色が変わっていく。
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少し寺院に寄ってみて。
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空が徐々に赤くなってくる。
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寺院の背景が明るくなってきた。
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かすかに光が差してきた。
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塔の間から朝日が顔を出した。
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ここからは一気に空が明るくなって、サンライズショーは終了した。
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見物客が帰路につきだした。これからホテルに一旦帰って朝食を摂り、午前の観光に出発する。
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帰路にアンコール・ワットを振り返って。
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これから一気に気温が上がる。
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すっかり夜が明けた。一旦ホテルに戻って朝食だ。

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第138回 アジアの至宝「アンコール・ワット」2(カンボジア): アンコール・トム その1

朝食を済ませてから、午前の観光がスタート。まずは、アンコール・トムへ向かう。
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現地での気楽な移動手段はこの「トゥクトゥク」と呼ばれるバイクタクシー。
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実際にはこんな感じで、埃っぽいのが難点だが、風が心地よい。値段は個別交渉だ。
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なぜか、「哀川翔」ステッカーを貼ったトゥクトゥクを見つけた。調べてみると、哀川さんはラリーでカンボジアを訪れているようだ。
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これはチケット売り場。ここで「アンコール・ワット遺跡群」の共通チケットを購入する。1日券、3日券、7日券などがあり、ちゃんとその場で写真を撮って、顔写真入りのチケットを発行している。
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アンコール・ワットを右手に見ながら、アンコール・トムへと向かう。
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アンコール・トムの入口、「南大門」へ続く橋へ到着。橋の両側に阿修羅像と神々がそれぞれ54体並んでおり、ナーガ(蛇神)の胴体を引っ張っている。
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アンコール・トムとは「大きな都市」という意味で、四方を1辺3kmの堀で囲まれた城郭都市だ。
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橋の上を車やバイクやトゥクトゥクがひっきりなしに通過していく。南大門の入口は乗用車1台が通れる程度の幅なのだが、これは象に乗った王様が通れる幅と高さなのだそうだ。
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欄干に並ぶ神々の像、左腕でナーガ(蛇神)の胴体を抱えている。
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反対側は阿修羅像、頭のないものや新しく修復されたものもある。
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南大門の上部は観世音菩薩の四面仏塔となっている。四方で表情が微妙に異なる。このような仏塔がアンコー・トムには54塔あるそうだ。
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四面仏塔の下、入口の右側には3つの象の頭と鼻がある。
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確かに象の鼻だ。
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よく見てみると、四面仏の下には、手を合わせるテバター(女神)のレリーフがたくさん彫られている。
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非常に手の込んだレリーフだ。見れば見るほどいろんなモノが見えてくる。
南大門を入り、バイヨン寺院へ向かう。
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窓から覗いたバイヨン寺院。
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バイヨン寺院の外観。寺院自体は3層構造になっており、中央に位置する最も高い「中央祠堂」とその回りの「第二回廊」一番外側の「第一回廊」で構成されている。
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これらは全て石のブロックを積み重ねて造られたもので、ジャングルの中に、よくもまあこんなに壮大な寺院を造ったもんだと感心する。
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中央祠堂へと登っていく。
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この付近には、大小様々な49もの四面塔がある。
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この四面塔の顔については、観世音菩薩やヒンドゥーの神、王の顔など諸説あるそうだ。
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顔はみな微妙に異なっていて、これも興味深い。少し微笑んだ表情は「クメールの微笑み」と呼ばれている。
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アジア系の顔つきで親近感がわく。自分にはやはり菩薩さんに見えて,思わず手を合わせてしまう。
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第一回廊には壁一面にレリーフが彫られている。レリーフにはクメール人の日常生活や戦の様子が描かれている。
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これは「トンレサップ湖の戦い」の様子。クメール(カンボジア)軍とチャンパ(ベトナム)軍との戦いの様子で、船に乗っているのがチャンパ軍。
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こちらはクメール軍。チャンパ軍とは髪型が異なるのがわかるだろうか。
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回廊を振り返るとこんな感じだ。
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テバター(女神)も多く、その彫りは繊細で、女性的な曲線が美しい。
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回廊の奥にお堂のようになっている場所があり、実際に僧侶が供養していた。

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