院長のコラム | 2011年3月

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第8回 サファリの楽しみ方4(ケニア):Mara Camp

 今回は、よりワイルドなテントロッジのご紹介。
我が家のサファリ旅行も3度目となり、今までにないものをと、現地の旅行代理店に相談してみたところ、このMara Campをすすめられた。
 イタリア人のオーナー夫妻が経営するキャンプで、その場所は雨期には水没するため、乾期のみ営業しているという。電気も水道もない、何ともワイルドなロッジだ。でも値段は逆に高く、より高級なカテゴリーだとのこと。
期待と不安を胸にMara Safari Clubから陸路移動した。
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 移動はこの装甲車のような車。これでサバンナの奥地へぐんぐん入って行った。
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 途中で出会った、ビッグ5の一つ、バッファロー。何とも貫禄がある。
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 見慣れたシマウマたち。
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 子供ライオンの兄弟。
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 Mara Campに到着した。
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 これが我々が宿泊したテント。外観はこのような感じで、いわゆる大型テント。。。 でも中は意外と立派であった。
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 綺麗にベッドメイキングされてあり。
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 電気がないので、照明は携帯ガスのランタン、机などの調度品も小綺麗に配置されていた。
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 これは洗面台、水を使ったら外に捨てるという、きわめてシンプルなシステム。
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 水道が無いのでトイレやシャワーを心配していたが、洗面にはお湯が入ったポットが置かれ、無くなればいくらでもすぐに持ってきてくれる。トイレもタンクに随時水を補給してくれるので、使用感は水洗トイレと何ら変わりない。シャワーも非常に原始的ではあるが、外のおじさんがどんどん上のタンクに手動でお湯を補給してくれる。「Hot water, please.」で、お湯のシャワーを利用できる。
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 夜は、ライオンの鳴き声が聞こえ、かなり近くまで来ていることがわかった。でも、結構快適な寝心地で、朝までぐっすり。
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 食事はこのメインテントで食べる。
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 オーナーがイタリア人であることから、自慢のイタリア料理をコースで食べることが出来る。
こんなサバンナのど真ん中で、なんでイタリア料理をワインと共に食べているの?と妙な気分になる。
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 デザートもこんな感じで。
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 ワインはもちろんのこと、酒類も結構豊富に用意されていた。
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 食後と空き時間のひととき、
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 薪を囲んでオーナー夫妻とのんびりした時間を過ごす。
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 ここでは、ナイトサファリを楽しむことが出来た。肉食獣の多くは夜行性で、夜にハンティングを行うことが多い。車からサーチライトをかざして肉食獣を追う。
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 眼がきらりと光ったチーターは、昼寝をしている姿とはまた違い、非常に精悍な面構えだ。風下より、そろりそろりと獲物に近づいていく。
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 残念ながらハンティングの様子は見ることが出来なかったが、翌朝、獲物に群がるチーターの姿を見ることが出来た。
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 なかなかリアルな光景だ。
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 おこぼれを待っているハイエナくん。ちなみにハイエナは結構強いらしい。集団でかかれば、チーターは逃げて行ってしまうそうだ。
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 途中で立ち寄ったみやげ物屋、これも結構イケている。
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 最終日、例の装甲車で空港へ向かう途中、川の畔で豪華な朝食。
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 朝からシャンパンで乾杯という豪華なアウトドア・ブレックファーストだ。
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 ちゃんと料理人が出張サービスで料理をしてくれる。
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 ここでもいつの間にか、にわかみやげ物屋が出来ていた。
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 あまり商売っ気が無いところが、ほのぼのとする。

 ケニア、タンザニアをかつて植民地としたのがイギリス。彼らはこのアフリカに交通、教育制度、制服など色々な文化を残している。そのイギリス人が、暗黒大陸と言われたアフリカで作り上げた娯楽がサファリだ。何も無い大地で究極の贅沢を作り上げたのであり、今回のMara Campでその意味が少しわかったような気がした。
 サファリの本当の贅沢な楽しみ方は、テントや料理人や一切合切と共に移動し、サバンナのまっただ中で野性動物を見ながら、フルコースの食事を楽しむ。これが一番の贅沢なんだと。

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第9回 サファリの楽しみ方5(ケニア):マサイの皆さん

 サファリツアーには必ずと言っていいほどマサイ村見学が組み込まれているが、一度は行ってみる価値がある。
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 到着すると村の皆さんが総出でお出迎え
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 伝統の踊りや歌で歓迎してくれる。
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 子供たちも、
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 女性達もそれぞれきれいな衣装で出迎えてくれる。
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 昔、日本のCMでも取り上げられたことがあったが、マサイのジャンプ、これはスゴい。
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 できるだけ連続して高く飛ぶという単純なモノだが、助走をつけず、膝も曲げないのだ。リズミカルにぴょんぴょんと跳ねる、バネのようなジャンプで、一番高く飛べた男が英雄だ。
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 マサイのイケ面を紹介する。マサイの男達の中でも髪型が違う人がいるのがわかるだろうか、長髪を後ろにまとめた髪型をしている彼らは、いわゆる"マサイの戦士"であり、選ばれた男達なのである。
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 一通りの儀式を見学して、次は土と牛糞で造った家を見学する。実際にその家で生活しているのが体感できるのではあるが、ふとみるとポリバケツがあったりと、何ともユーモラスである。
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 家を見学して外に出てみると、そこからが彼らの真骨頂、ずらりと土産物の出店が開いている。あまり売る気が無いのか、やる気のなさを感じるところが、また彼ららしくて良い。

 マサイの人々は皆こういった村で生活しているわけでは無い。大都会ナイロビでもたくさん生活しているし、我々が泊まるロッジでも従業員として働いている。先ほどのマサイジャンプの達人は我々の部屋担当のホテルマンだった。マサイの人々は、原始的な生活を今も続ける文明から取り残された人々では決して無い。村の見学の際、非常に教養の高そうな青年が流暢な英語で案内してくれた。彼らの中には英国の有名大学を卒業している人もいると聞く。文明社会を知ってなお、彼ら本来の姿に戻ってくる彼らは、我々より何か一歩先を行っているような気もする。
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 ゲームドライブの途中、泥沼にスタックした車を救助しに向かった。
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 そこにはいつの間にか、通りがかりのマサイのおじさんが救助に加わっていた。
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 通りがかりと言っても、見渡す限りサバンナでいったい何処へ向かっていたのだろうか?
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 帰り道、またスタックした車を発見。それはマサイの人々へ家具を運ぶトラックだった。荷台には使い古したソファーなど家財道具がぎっしり。これを何処へ運んでいくのだろう、とてつもなく豪快な配達だ。

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