院長のコラム

“ドクトル・イトウの地球の果てまで“ 世界60ヶ国以上を訪れた、院長のちょっと変わった見聞録

第68回 クスコとマチュピチュ4(ペルー):では、マチュピチュへ

いよいよマチュピチュへ出発。まずはクスコからマチュピチュの麓の村アグアス・カリエンタスまで、約3時間の列車の旅だ。
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ペルーの列車といっても、このPERU RAILはあの有名なオリエント急行の会社が運営している観光列車で、運行も比較的きっちりしている。
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少し前まで、このマチュピチュ行きの列車はクスコの市街にあるサン・ペドロ駅から出発し、スイッチバックといって、登ってはバックで下がりを繰り返して高度を上げていく、なかなか風情のある世界でも有数の高原列車であったのだが、如何せんこのスイッチバックは時間がかかるので、観光客を効率よく運ぶために、2009年からはクスコから陸路で30分程高地にあるポロイ駅まで車で移動し、そこから列車に乗り込むという、スイッチバック区間を短縮した行程に変更になっている。
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この列車はなかなかエンターテインメントも充実していて、列車の中に突如クスコの伝統的なお祭りの衣装をまとった人が登場したり。
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いきなり、アルパカセーターのファッションショーと実演販売が行われたりと面白い。もちろんこの登場人物達はれっきとしたこの列車の乗務員達。なかなかの役者魂だ。
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列車はウルバンバ川の渓谷ひた走る。
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前方にはアンデスの山々がそびえ立つ。
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マチュピチュの麓の村アグアス・カリエンタスに到着。この「アグアス・カリエンタス」とは「暑い水」、つまり「温泉」の意味、その名の通り温泉の村だ。何か日本の温泉街のような風情がある。
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何かちょうちんが似合うような、川の流れる、ひなびた田舎の温泉街のたたずまい。
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村の公衆浴場へ行ってみた。もちろん水着着用で温水プールのようなものなのだが、壁にマチュピチュの絵が描いてある。銭湯の富士山と同じ発想なのか?面白い。
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今回一緒に行った日本の料理人M君と「クイの丸焼き(第67回参照)」を食べに行った。彼はこの行程中、ずっとこの「クイの丸焼き」を食べ続けた。一度食べただけの先入観で、その料理の美味いまずいを評価したくないというのが彼の考えで、この店では、実際に調理をさせてもらった。こういった何でもありなところが「ペルー」だ。
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薪で焚いたオーブンでじっくり焼く。結論的に彼が出した評価は「クイの丸焼きは美味い」ということだった。
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翌朝、いよいよマチュピチュへ。
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マチュピチュはアメリカの探検家ハイラム・ビンガムによって1911年に発見されたとされている。
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少し離れて遠景でマチュピチュを見るとこんな感じ。マチュピチュとは「古い峰」という意味。後ろの山はワイナピチュ「若い峰」。
上から見ないと決してその存在に気づかない、マチュピチュが空中都市と呼ばれる意味がわかるだろう。誰が、なんの目的でこんなところに都市を造ったのか?諸説ある様だが、真実はわからない。
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マチュピチュへ続くつづらおりの道、これがアグアス・カリエンタスからマチュピチュへ続く道、発見者にちなんで「ビンガム・ロード」と呼ばれる。アグアス・カリエンタスからバスで約30分の道のりだ。
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山の峰を見てみると、こんなところにまでアンデネス(段々畑)が造られている。これは凄い。
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次回から、マチュピチュを「晴れのマチュピチュ」と「雨のマチュピチュ」に分けて詳しく紹介する。

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